コンサルタントとしての基礎力を鍛えるおすすめの良書8選
コンサルタントの基礎力
日々多くの課題や困難に向き合い、絶えず考え続け、ビジネスを前に進めることを生業とするコンサルタントには、活躍しバリューを生み出すために様々なスキルやマインドセットが必要です。
今回はその中において、最低限持っておくべき資質について学ぶためのおすすめの書籍をご紹介します。
コンサルタントに必要な資質については、以下の記事をご一読下さい。
必要な資質とおすすめ書籍
以下に、コンサルタントが持つべき資質と、それぞれについて学び考えるための最適な書籍をご紹介します。
可能な限り実践的で具体例が豊富なものを選定していますので、皆様の参考となれば嬉しいです。
① 自分の頭で考えられる思考の粘り強さが学べる書籍
『考える技術・書く技術』
概要
ロジカルシンキングや文章作成を学びながら、問題を深掘りする力を鍛えることができる本であり、コンサルの中でも古典であり名著と呼ばれる書籍です。
おすすめポイント
仮説思考を実践しながら「考える力」を具体的に鍛えられます。仕事の場面で使える例が多く、骨太な理論をベースとして思考の粘り強さを磨く入門書として最適です。
『地頭力を鍛える』
概要
「考える力」を構成する3要素(仮説思考力、抽象化力、フレームワーク思考力)について解説をしており、外資系コンサルタントの面接で定番となっているフェルミ推定をテーマとして、「地頭の良さ」について記載されています。
おすすめポイント
問題解決のフレームワークやトレーニング例が載っており、「フェルミ推定や現実に近いケース問題」を題材に粘り強く考え抜く力を体系的に鍛えることができます。
『問いのデザイン』
概要
「問いかける力」が問題解決の出発点となるというテーマから、正しい問いを設定する方法に主眼を置いており、日々仮説思考と真の課題の特定に取り組むコンサルタントに必要となる、粘り強い思考をベースとする「問いをデザインする力」を学ぶことができます。
おすすめポイント
「Why」を問い続ける習慣を養うのに最適であり、フェルミ推定やケース問題と合わせて読むと思考の使い方が身につきやすく、論理的思考力を鍛えるきっかけとなります。
②自分事として物事を捉える当事者意識と好奇心の重要性が学べる書籍
『7つの習慣』
概要
自己管理や他者との協力を重視した成功哲学であり、世界中で長年読み続けられている名著です。特に「主体的であること」「終わりを思い描くこと」など、人生の当事者としてその意識を強く持って生きることを学び日々の行動やビジネスに活かすきっかけをくれる内容となっています。
おすすめポイント
本質論に根差した骨太な内容で、ビジネスは勿論、人生における生き方や考え方の幹となる部分を養うことができます。コンサルタントとしてのマインドセットに繋がる内容も豊富であり、ぜひ一度は読んで欲しい一冊です。
『子どもは40000回質問する ~あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力~』
概要
「好奇心」は、私たちの人生を切り拓く原動力であり、成功や幸福に大きな影響を与えるものです。本書では、子どもの頃に持っていた無尽蔵の好奇心が、成長するにつれて失われていく理由と、それを取り戻す重要性について深掘りします。科学的な視点や実例を交えながら、「なぜ質問することが重要なのか」「好奇心がどのように私たちの思考や行動に影響を与えるのか」を解説。また、好奇心を維持・復活させるための具体的な方法論も提案しています。
おすすめポイント
本書は、好奇心が私たちの脳にどのように影響を与えるのかを科学的に説明します。好奇心が認知能力や創造性に与える影響を、心理学や神経科学の観点から知ることができます。
また、子どもが1日何百回も「なぜ?」と質問する理由を紐解き、大人が忘れがちな「疑問を持つことの力」を思い出させてくれる内容です。社会人として日々のルーティンに埋もれがちな読者に、新鮮な視点を提供してくれます。
好奇心を維持し、生活や仕事に活かすための方法論が具体的に示されています。ビジネスや教育の分野で創造性を発揮するためのヒントも豊富であるため、自分自身の知識や知見の幅を広げるためのきっかけ作りに最適です。
『自分ごと化の組織論』
概要
なぜ多くの組織が「自分事化」を実現できないのかを分析し、その根本原因を明らかにしています。「論理」と「ストーリー」の両面から「自分事化」を可能にする方法論を提示、実践するための具体的なステップを解説しています。
おすすめポイント
組織開発やリーダーシップにおける活用例も多く紹介されており、理論と実践を行き来しながら理解を深められる内容となっています。
多くの組織で見られる「指示待ち」や「他責」の文化を変革するための具体的なアプローチを紹介するなど、「自分事化」を可能にする組織文化の構築方法や、メンバー一人ひとりの主体性を引き出すための施策が、具体的かつ実践的に解説されており、リーダーや管理職にとって活用しやすく、主体的に働きたいと考える個人にも有益な内容で、自身の働き方を見直すヒントに溢れています。
③ 最後までやり切る責任感が学べる書籍
『GRIT(やり抜く力)』
成功者が共通して持つ「やり抜く力」の正体を解明するこたをテーマとし、目標達成に必要な情熱と粘り強さの関係を詳細に示されています。
おすすめポイント
自分事として目標に向き合う姿勢とその正体について、ビジネスだけでなく家族や子育てといった領域も網羅し、自分がやり抜くことは勿論、他者を動かすという視点からも多くの解説がなされています。
『MINDSET』
概要
本書では、心理学者キャロル・S・ドゥエックが提唱する「マインドセット理論」を基に、人の成長や成功における「考え方の重要性」を解説しています。固定的な考え方(固定マインドセット)と成長を重視する考え方(成長マインドセット)の違いを明確にし、それが学業、仕事、スポーツ、人間関係など、あらゆる分野でどのように影響するかを事例を交えながら論じています。
おすすめポイント
成長マインドセットを身につけることで、失敗や課題を他者のせいにせず、自分で責任を持ち、乗り越えようとする態度が培われます。
また本書では、努力や挑戦のプロセスを評価する考え方を強調しており、これにより「やるべきことをやった」という行動に自信を持ち、主体的に責任を果たす姿勢が生まれます。
加えて、リーダーがメンバーの成長を支える際、成長マインドセットを促す環境を作ることや、部下自身が責任を持って行動する意識を育てることなど、リーダーとしての責任についても学びを得るヒントが多く書かれています。
そのため、挑戦や試行錯誤を歓迎し、自然と責任を受け入れ最後まで役割を全うする姿勢を学び実践するためのきっかけとなります。
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