総合コンサルはオワコンなのか?|現場で見えたリアルとキャリアが詰む人の特徴
「総合コンサルってもうオワコンじゃないですか?」
「アクセンチュアとかBIG4って、結局SIerと変わらないんじゃ?」
「成長できるって聞いて入ったけど、このままで大丈夫か不安です」
ここ数年、こうした声を聞く機会が確実に増えました。
SNSや転職市場でも、「総合コンサル=勝ち組」という単純な構図は崩れつつあります。
一方で、依然として総合コンサルは人気業界であり、給与水準も高く、案件も豊富です。
では、結局のところ「オワコンなのか?」と問われたとき、どう答えるべきでしょうか。
結論から言えば、総合コンサルはオワコンではありません。
むしろ、まだまだ成長機会に溢れたフィールドです。
ただし、「何をやりたいか」「どうありたいか」を言語化せず、なんとなく入って、なんとなく働いていると、普通にキャリアは詰みます。
これは脅しではなく、現場を見てきた者としての実感です。
私は新卒でJTCに入り、その後総合コンサルティングファームに転職し、現在は大手JTCのDX推進部門で働いています。
本記事では「コンサルと事業会社」両方を経験したからこそ見える、総合コンサルのリアルな実態を元に、以下を整理します。
- 総合コンサルがなぜ「オワコン」と言われるのか
- 実際に存在する構造的な問題
- それでも価値がある理由
- キャリアを詰ませないために何をすべきか

総合コンサルはオワコンなのか
総合コンサルはオワコンではありません。
ただし、注意点があります。
それは、“考えずにいる人にとってはオワコン化する業界”だということです。
同じ会社、同じプロジェクトにいても、人によって明暗がはっきり分かれます。
- 市場価値を上げて転職していく人
- 社内で評価され続ける人
- どこにも行けなくなる人
つまり問題は業界ではなく、その環境をどう使うかこそが重要です。
漫然と所属するだけで環境が自分を成長させてくれることはありません。
先ずはこの点を強く認識することが必要となります。
なぜ「総合コンサルはオワコン」と言われるのか
この議論を冷静に整理するために、まずはよく言われる批判を整理します。
1. SIer化しているという指摘
総合コンサルは近年、戦略だけでなく実行支援まで担うようになりました。
その結果、以下のような領域の案件が非常に増えています。
- システム導入
- PMO業務
- ベンダーコントロール
- 運用改善
これを見て、「結局SIerと変わらないのでは」という声が出てきます。
実際、プロジェクトによっては、いわゆる“上流のキラキラした仕事”ではなく、地道な調整や進捗管理が中心になるケースも多くあります。
そのため、イメージだけでコンサルティングファームに入ってしまうと、イメージと実務のギャップに苦しむ結果となります。

2. 人が増えすぎて希少性が下がっている
アクセンチュアやBIG4を中心に、ここ数年でコンサル人材は急増しました。
- 新卒採用の拡大
- 中途採用の大量化
- 未経験人材の受け入れ
これにより、「コンサル=エリート」というイメージ・希少性は確実に薄れています。
結果として、“コンサルにいるだけでは差別化できない”時代となりました。
ファーム内は学歴や能力など、玉石混交の状態となっており、個々人の能力や意識のバラつきが非常に大きくなっています。

3. 専門性が身につかないという不安
総合コンサルは、幅広い案件に関われる一方で、それが足枷になることもあります。
- 浅く広くになりがち
- ドメイン知識が定着しにくい
- 技術的な専門性が弱い
こうした悩みを持つ人も非常に多いのが実情です。
潰しがきくと考え入社したものの、特に若手のうちは「何でも屋になっているのでは」という不安を感じやすい上に、目先のタスクに忙殺された結果、転職の選択肢が拡がらないという結果に陥るケースも散見されます。

4. 激務なのに割に合わないという声
給与水準は高いものの、コスパ/タイパで考えるとそこまで高給とは言えない実情があります。
- 長時間労働
- 強いプレッシャー
- 常に成果を求められる環境
- 成長が必要となるカルチャー
こうした環境を知ると、「そこまでしてやる価値があるのか」と感じる人が一定数いることも事実です。
特にJTCと比較し働き方のギャップに戸惑うケースも多く、単純な給料の額面だけでは測れない待遇や実態が存在します。

5. “なんとなく優秀な人”で終わるリスク
総合コンサルには優秀な人が多く、環境としても一定のレベルは担保されています。
- 周囲に埋もれる
- 強みが尖らない
- 「それなりにできる人」で止まる
- 器用貧乏から抜け出せない
その結果として、こうした状態に陥ることがあります。
周囲が優秀であるからこそ、レギュラーメンバーとして常に最前線を走ることが難しい局面が存在します。
経験を積むための場に立てなかったり、経験や経歴を活かすことができないプロジェクトへ配置されたり、腐らず愚直に踏ん張るべきタイミングが来ることも珍しくありません。

総合コンサルの“オワコンポイント”5選
ここからは、実際に現場で感じた「思考停止すると危ない」ポイントを整理します。
① PMO地獄で“調整屋”になる
多くの若手が最初に経験するのがPMOです。
- 会議設定
- 議事録作成
- 進捗管理
- 課題管理
- ステークホルダー調整
一見、プロジェクトの中心にいるように見えますが、思考停止するとただの“調整屋”になります。
問題は、自分で価値を生んでいる感覚が持てなくなることであり、タスクの設計や課題の発見と対処などをせず、単なる進捗管理をしているだけで”仕事をやっている”と錯覚してしまうケースが存在します。
その結果、言われたことや目先のタスクをこなすことを仕事と勘違いしてしまうと、スキルや経験が身につきません。
特に若手のうちにこの習慣や思考が染みついてしまうと、後から修正することが困難となりキャリアが詰みます。

② “慣れ”で仕事を回すようになる
最初は必死に考えていた業務も、慣れてくると惰性で仕事を回せるようになります。
- それっぽい資料を作る
- 無難に会議を回す
- 波風立てずに進める
“コンサルっぽい動き”で乗り切ればその場は滞りなく進みますが、成長するためには慣れた領域や業務から一歩外に出る意識が重要です。
また、慣れた業務の中にも、改善すべき部分や課題の種が潜んでいることも多いため、常にやるべきことと本質を見極める頭の使い方をサボらないことが必要です。

③ 専門性を持たないまま年次だけ上がる
- 何の専門家か説明できない
- 転職市場で売りが弱い
- 年収は高いが選択肢が狭い
なんとなく仕事をしているうちに気づけば数年が経ち、「振り返ると何も残っていない」という状態になる人は少なくありません。
とはいえ、主体性を持って頭を使いながら仕事をしてきた人であれば、そこには必ず積みあがったスキルや経験が存在します。
そのため、常に自分のできること/やるべきことを意識して言語化する習慣が必要となります。

④自分のキャリアを考えないまま忙殺される
これが最大の落とし穴です。
プロジェクトは忙しく、次々に仕事が降ってきます。
その中で、自分の人生やキャリアについて考える余裕がなくなってきます。
- 自分は何をやりたいのか
- どんな人材になりたいのか
- 次にどこへ行くのか
こうした「キャリアにおいて考えるべきこと」を横に置き、目先のタスクや給料を優先した結果として、「気づいたら動けなくなっていた」という人は想像よりも多くいます。
もし、不満や改善したい点があるなら、そこから目を反らさずに自分自身とキャリアに向き合う態度が必要となります。

それでも総合コンサルが“強い理由”
ここまでネガティブな話もしてきましたが、意識や働き方によっては総合コンサルには明確な価値があります。
① 圧倒的な成長機会
- 高いレベルの人材
- 多様な業界・テーマ
- スピード感のある環境
若いうちからこの3つが揃う環境は、やはり貴重です。
キャリアのベースとなる土台と足腰を鍛える時期に、こうした環境に所属し主体的に仕事に取り組んだ経験は必ず人生とキャリアを支える背骨になります。
ここでのポイントは、主体性を持って自分の頭で考えて仕事をすることです。
必ず、その点だけは忘れないでください。

② ビジネスの“全体像”が見える
戦略から実行まで関わることができる環境では、表からは見えない力学を学ぶことができます。
- 企業の意思決定構造
- 組織の動き方
- ビジネスの本質
仮に最初は一部分だけでも、次第に点と点が繋がり全体像を把握できるタイミングがやってきます。
こうした意識を持って日々のタスクに向き合うことで、チームや組織を率いて物事を進めるためのスキルや勘が身についていきます。
③ 転職市場での高い評価
コンサル経験は、主体的な姿勢と合わさることで幅広いキャリア選択が可能となります。
- 事業会社の企画職
- DX推進
- 経営企画
- 新規事業創出
私自身もコンサルでの経験があったからこそ、業界を問わない選択肢があり、今の企業・ポジションに移ることができました。
但し、漫然と日々を過ごし言われたことをするのではなく、必ず自分の頭で考え、主体的に仕事に取り組んだ経験とスキルが必要です。

キャリアを詰ませないためにやるべきこと
最後に、総合コンサルに入った先でキャリアを閉ざさないためにやるべきことをまとめます。
1. 「何をやりたいか」を言語化する
まず大切なことは、自分の目標や望みを言語化することです。
これは意外と見落としがちな点ですが、非常に重要です。
- 戦略をやりたいのか
- 現場実装をやりたいのか
- 技術を深めたいのか
- ビジネスを作りたいのか
この軸がないと、プロジェクトや外部環境にに流され続け、自分のキャリアを歩むことが難しくなります。

2. 意図的に案件を選ぶ
配属は運の要素もありますが、自ら発信することも重要です。
やりたいことを言語化したら、小さくてもいいので必ず自分から発信することを心掛けてください。
- 希望を出す
- 上司と交渉する
- 社内ネットワークを使う
こうした行動のひとつひとつが、チャンスや経験を運んできます。
3. “自分の武器”を一つ持つ
最初は手探りで中々難しい側面もありますが、小さくてもいいので自分の軸や領域を持つ意識を持ち続けてください。
- 特定業界(金融、製造など)
- 特定テーマ(DX、業務改革など)
- 特定スキル(データ処理、IT知見など)
「これなら語れる」という軸を見つけることで、少しずつ一貫性のあるキャリアや業務経験を積めるようになっていきます。
「自分には何もない」と感じてしまう人も、他者と比較して絶対的に勝っている必要はなく、自分の中で比較優位性のある分野から探してみることがポイントです。

4. 定期的にキャリアを棚卸しする
- 何を学んだか
- 何ができるようになったか
- 市場価値は上がっているか
少なくとも半年に一度は、こうした内容の棚卸と言語化をすることが重要です。
手段としては、自分自身で整理してもいいですし、転職エージェントなどの外部に頼る手もあります。
こうした行動を継続することで、自分の成長や目標とのギャップが可視化され、具体的な行動や改善へと繋げることが可能となります。

5. 外の世界と接点を持つ
常に同じ環境や業界の人間と接点を持つのではなく、異なるバックグラウンドやキャリアの人と交流することで、自分には多くの選択肢があることを認識することが必要です。
- 転職市場を見る
- 他社の人と話す
- 情報発信をする
友人や転職した同僚や上司だけでなく、転職エージェントなど外部の専門家を頼る等して、自分の立ち位置と可能性を客観的に見る機会は非常に有益です。
今の会社やキャリアに残るにしても出るにしても、自分で納得感のある人生と仕事を選ぶ意識が重要です。

まとめ|総合コンサルは“使い方次第で神にも罠にもなる”
結論として、総合コンサルはオワコンではありません。
ただし、何も考えずに過ごすと、確実に“キャリアと待遇を選べない側”で終わります。
しかし、以下の3つを意識できれば、これ以上ない成長環境となります。
- 自分の軸を明確化すること
- 主体的に仕事をし経験を積むこと
- 外の世界を見続け自分の立ち位置を把握すること
重要なのは、環境そのものではなく使い方です。
総合コンサルは、キャリアを加速させる装置にも停滞させる装置にもなり得ます。
そしてその分岐点は、常に自分の中にあります。

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