コンサルタントに必要な資質

質問を質問で返すことがなぜいけないのか。必要な質問としてはいけない質問を分ける決定的なポイント

tsumakawa

仕事をしていると、こんな場面に遭遇することがあります。

質問をしたのに、質問で返ってくる。

こういうやり取りが続くと、会話は前に進みません。
そして多くの人が、「話が通じないなと感じます。

しかしここで注意しなければならないことは、「質問を質問で返すこと自体が悪いわけではない」という点です。

実際、仕事では質問を重ねて理解を深めることは重要です。

ではなぜ「質問を質問で返す人」は問題視されるのか。

そして、必要な質問としてはいけない質問の違いがどこにあるのか。

この記事では、その決定的なポイントを整理します。


質問を質問で返すことが嫌われる理由

まず、なぜ質問返しが嫌われるのかを理解する必要があります。

理由はシンプルで、それは「責任を返しているように見えるからです。

例えば、こんな会話です。

上司:「この資料、明日までに出せる?」

部下:「どのレベルのクオリティが必要ですか?」

一見、普通の質問に見えます。

しかし受け取る側はこう感じます。

答えるのはそっちだろう

つまり、質問返しは責任の押し返しに見える点が問題です。


仕事の会話の本質

ここで重要な前提があります。

仕事の会話の目的は、物事を前に進めることであるという点です。

議論に勝つことでも、正しいことを言うことでもありません。

会話とは、意思決定を前に進めるためのものであり、だからこそ質問を質問で返す人は、会話と進捗を止める人に見えてしまうのです。


本当に問題なのは「思考停止」

しかし、問題の本質は質問そのものではありません。

本当に問題なのは、思考停止です。

つまり、以下のような状態です。

  • 自分で考えていない
  • 仮説を持っていない
  • 判断を相手に委ねている

例えば、以下のような質問はすべて「思考を放棄した質問」です。

「どうしたらいいですか?」
「どういう意味ですか?」
「何をすればいいですか?」

だからこそ、仕事においてこれらの発言をする人は嫌われます。


必要な質問とは何か

では、必要な質問とは何でしょうか。

必要な質問には共通の特徴があります。

それは、仮説があるということです。

「この方向で作ろうと思っていますが、認識は合っていますか?」

この質問には、自分の考えが含まれています。

つまり、質問ではありますが、判断の材料を提示しています。

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してはいけない質問

逆に、してはいけない質問には特徴があります。

それは、丸投げです。

  • 「どうすればいいですか?」
  • 「何が正解ですか?」
  • 「どういう意味ですか?」

これらの質問は、考えて判断する責任を相手に押し付けています。

つまり、質問の形をした依存です。

これは、頭を使わず判断もできない、というマイナスの印象を与えてしまいます。


必要な質問とNG質問の決定的な違い

ここまでをまとめると、必要な質問とNG質問の違いは仮説があるかどうかです。

つまり、自分の頭で考えていることが重要です。

NG質問
「どうすればいいですか?」

良い質問
「A案とB案を考えていますが、どちらが適切でしょうか?」

NG質問
「どういう意味ですか?」

良い質問
「つまり○○という理解で合っていますか?」

この違いは小さく見えますが、日々の思考の鍛錬と意識が必要です。

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良い質問の構造

良い質問には、共通する構造があります。

それは、仮説 → 確認です。

例えば、以下のようなイメージです。

「Aの意図だと理解していますが、合っていますか?」

「Bの方針で進めようと思いますが、問題ないでしょうか?」

これは質問ですが、意思決定を前に進めるための質問であり、そこには必ず自分なりの仮説が含まれています。


質問のレベルは思考のレベル

ここで覚えておいてほしいことがあります。

それは、「質問の質は思考の質という事実です。

思考している人とそうでない人には、それぞれ特徴があります。

思考している人の質問

  • 具体的
  • 仮説付き
  • 選択肢がある

思考していない人の質問

  • 抽象的
  • 丸投げ
  • 依存型

だから上司や周囲は、質問の仕方でその人の思考力を判断します。


質問は仕事力そのもの

仕事とは、判断の連続です。

そして質問とは、判断を前に進めるためのツールです。

つまり質問の仕方は、そのまま仕事力を表します。


良い質問をするための2つのコツ

最後に、良い質問をするための具体的なコツをご紹介します。


① 自分の考えを先に言う

質問の前に自分の考えを添えること。

これだけで、相手からの心象がよくなり、得られる答えの質も向上します。

逆に、自分の考えがない状態で質問をしようとしている場合は要注意です。

自分の評価を下げ、信頼を損なうことに繋がります。


② 選択肢を提示する

質問に選択肢をつけること。

これも重要な姿勢でありテクニックです。

自分なりの考えを持ったら、その結果考えられる選択肢をつけて質問をする。

それを徹底するだけで、相手の思考や判断負荷を下げることができ、「よく考えている人」という評価を得ることができます。


まとめ

質問を質問で返すこと自体は悪くありません。

問題なのは、思考停止の質問をしてしまうことです。

そして、必要な質問とNG質問を分ける決定的なポイントは仮説の有無です。

良い質問とは、自分の考え/仮説があり、意思決定を前に進めるものです。

質問とは、相手に考えさせる行為ではなく、一緒に考える行為です。

この意識を持つだけで質問の質は大きく変わり、そして質問の質が変わると仕事の評価も確実に変わります。

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経営コンサルタント
外資系コンサルティングファームで経営コンサルタントとして働く30代。 これから「コンサルタント」というキャリアそして人生を目指す学生、社会人に向けコンサルタントという世界で生き抜くための考え方やおすすめの書籍情報を執筆中。
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