コンサルタントに必要な資質

【環境選定が命】環境を選ぶにあたって必ず留意すべきこと

tsumakawa

私はこれまで、繰り返し「仕事ができない人間ほど、環境選びに全力を注ぐべきだという話をしてきました。

これは、根性論や自己責任論に押し潰されてきた人にとって、現実的でかつ再現性のある戦い方だと本気で思っているからです。

ただし、ここで一つ、はっきりさせておかなければならないことがあります。

環境を変えれば、すべてがうまくいくわけではありません
むしろ、考えなしに環境を変えるほど危険なことはありません。

今回は、「環境を選ぶ」という行為において必ず留意すべき前提と覚悟について、整理してお話しします。


環境は「魔法の杖」ではない

まず、厳しい現実から書きます。

現環境で、

  • 何も学ぼうとしなかった
  • 何も積み上げなかった
  • 何も向き合わなかった

そんな人間が、環境を変えただけで成果を出せるほど、社会は甘くありません

環境は「下駄を履かせてくれる」ことはありますが、ゼロをイチに変えてくれる魔法の杖ではないのです。

だからこそ、

  • とにかく今が嫌だから
  • 今の上司が嫌いだから
  • 評価されないのがつらいから

という理由“だけ”での環境変更は、ほぼ確実に次の場所でも同じ壁にぶつかります

環境選びが重要なのは事実ですが、それは前提条件を満たしている場合に限られるということです。


環境を変えるなら「必ず貫く軸」が必要になる

では、環境を変える際に最も重要なものは何か。

それは、「どこに行っても自分として絶対に貫きたい軸」を持っていることです。

ここで言う軸は、立派なものである必要はありません。

  • 得意なこと
  • できること
  • 比較的成果が出やすいこと

でもいいですし、むしろ多くの場合のように、

  • どうしてもやりたくないこと
  • 明確に苦手なこと
  • 続けると精神を病むこと

こうしたネガティブな軸でも問題ありません。

重要なのは、その軸が自分の実際の姿を正確に反映しているかどうかです。


自分に嘘をついた軸は、必ず裏切る

環境選びで最もやってはいけないのは、こうありたい自分」を軸にしてしまうことです。

たとえば、

  • 本当は詰め文化が苦手なのに「成長のため」と言い聞かせる
  • 数字競争が向いていないのに「慣れれば平気」と思い込む
  • 人間関係で消耗するのに「社会人として当然」と無視する

こうした自己欺瞞の上に立てた軸は、必ずどこかで崩れます。

環境を変えたあとに、

「結局、自分が悪かったのかもしれない」
「どこに行っても同じなのかもしれない」

と、自己否定が深まる人の多くは、最初の軸設定の時点で、自分に嘘をついています

軸とは、理想ではなく、今の自分が現実として持っている特性からしか生まれません。


環境を変えるとは「成果と自信を取りに行く覚悟」を持つこと

もう一つ、非常に重要な視点があります。

環境を変えるという行為は、「楽になるため」だけの選択ではありません。

むしろ本質的には、次の環境で成果と自信を必ず取りに行く覚悟を持つことです。

環境が合っているからといって、

  • 何もしなくていい
  • 受け身で評価される
  • 勝手に自信がつく

そんなことはありません。

環境が合うというのは、

  • 努力の方向性がズレにくい
  • 消耗せずに踏ん張れる
  • 失敗から学び続けられる

という土台が整うだけです。

その上で、

  • 自分は何で価値を出すのか
  • どこで踏ん張るのか
  • 何を積み上げるのか

ここに向き合う覚悟がなければ、環境変更はただの漂流になります。


環境選びとは「自分を信じるための準備」

最後に、私が一番伝えたいことを書きます。

環境を選ぶという行為は、甘えでも、逃げでもありません。

それは、自分は十分に戦える」と信じるための準備です。

  • 何もかも万能な人間はいない
  • どんな環境でも成果を出せる人はほとんどいない

だからこそ、

  • 何を捨てるか
  • 何を守るか
  • どこで勝負するか

それを自分の頭で考え、言語化し、引き受ける。

これができて初めて、環境選びは「意味のある戦略」になります。

どうか、環境を変えるときは、自分を過大評価もしないし、過小評価もしないでください。

自分の本音に正直であること。
そして、その選択の結果に向き合う覚悟を持つこと。

それさえできていれば、環境は必ずあなたの味方になります。

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経営コンサルタント
外資系コンサルティングファームで経営コンサルタントとして働く30代。 これから「コンサルタント」というキャリアそして人生を目指す学生、社会人に向けコンサルタントという世界で生き抜くための考え方やおすすめの書籍情報を執筆中。
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