コンサルタントに必要な資質

自己効力感を持つ人間が幸福である理由と、自己効力感を持つためにすべきこと

tsumakawa

「自信を持とう」「ポジティブに考えよう」

そう言われても、簡単にできないことは多い。
しかし一方で、人生や仕事において幸福そうに見える人には、ある共通点があります。

それが、自己効力感が高いということです。

自己効力感とは、「自分ならできる」「自分の行動で状況を変えられる」という感覚。
これは楽観でも根拠なき自信でもありません。

むしろ、極めて現実的で、再現性のある感覚です。


1. 自己肯定感と自己効力感は、似て非なるもの

まず整理しておきたいのが、自己肯定感との違いです。

  • 自己肯定感:自分の存在や価値を肯定できる感覚
  • 自己効力感:自分の行動が結果につながると信じられる感覚

自己肯定感は「在り方」に近く、自己効力感は「行動」に直結しています。

そして実は、多くの人にとって、自己肯定感よりも、自己効力感のほうが先に育ちやすいという特徴があります。


2. 自己効力感を持つ人間が幸福である理由

理由① 不安が減る

自己効力感がある人は、失敗しないと思っているわけではありません。

  • 失敗するかもしれない
  • うまくいかない可能性もある

それでも、「もしダメでも、次の一手を打てる」と考えられます。

この感覚があるだけで、不安は「思考停止」ではなく「検討材料」に変わります。

不安に飲み込まれない。
これだけで、日常のストレスは大きく下がります。


理由② 状況を「自分ごと」として扱える

自己効力感が低いと、

  • 環境が悪い
  • 上司が悪い
  • 運が悪い

と感じやすくなります。

一方、自己効力感が高い人は、

  • 自分に何ができるか
  • どこを変えれば前に進むか

思考が前に向かいます

すべてを自分の責任だと背負うわけではありません。
ただ、自分の行動で変えられる領域を信じているのです。

この感覚があると、無力感から解放されます。


理由③ 成果よりも「前進」に幸福を感じられる

自己効力感の高い人は、

  • 成果が出たかどうか
  • 他人に勝ったかどうか

だけで自分を評価しません。

  • 昨日より一歩進んだか
  • 自分なりに工夫したか

こうした「前進の実感」に価値を置きます。

その結果、

  • 幸福を感じるタイミングが増える
  • 他人との比較に振り回されにくくなる

という状態になります。


3. 自己効力感は「才能」ではなく「経験の蓄積」

自己効力感が高い人を見ると、

  • メンタルが強い
  • 元から自信家

のように見えるかもしれません。

しかし実際は逆です。自己効力感は、うまくいった経験の回数で決まります。

しかも、その「うまくいった経験」とは、大きな成功である必要はありません。


4. 自己効力感を持つためにすべきこと

① 自分で決めた小さな行動を完了させる

最も効果的なのはこれです。

  • 今日30分だけ集中する
  • 1ページだけ資料を進める
  • 苦手な連絡を1本入れる

重要なのは、

  • 他人に決められたことではない
  • 自分で決めたことを
  • 最後までやり切る

という点です。

「やると決めた → 実行した」という事実が、自己効力感の積み上げに繋がります。


② 結果ではなく「行動の再現性」に注目する

うまくいったときに、「運が良かった」ではなく「何が機能したのか」を考える。

逆に、うまくいかなかったときも、「自分はダメだ」ではなく「次はどこを変えるか」と捉える。

これを繰り返すと、「自分の行動次第で、結果は動く」という感覚が育ちます。


③ 環境を選ぶ

自己効力感は、環境によって大きく左右されます。

  • 何をしても否定される環境
  • 裁量がなく、試行錯誤できない環境

上記のような環境では、自己効力感は育ちません

一方で、

  • 試していい
  • 失敗しても学べる
  • 行動が評価される

上記のような環境では、自然と高まります。

自己効力感は、個人の努力と環境の掛け算です。


5. 自己効力感が高まると、自己肯定感も後からついてくる

面白いことに、

  • 行動できる
  • 前に進める
  • 状況を変えられる

という経験が積み重なると、

「自分はそれなりに信頼できる存在だ」
「この人生を生きていけそうだ」

という、静かな自己肯定感が生まれます。

無理に自分を好きになる必要はありません。

ただ、自分の行動を信じられるようになる

それだけで、人生の手応えは大きく変わります。


まとめ:幸福は「自分で動ける」という感覚から生まれる

自己効力感を持つ人が幸福なのは、失敗を恐れないからでも、常に成功しているからでもありません。

自分の行動が、人生に影響を与えると信じられる感覚があるからです。

大きな自信は必要ありません。
小さな「できた」を、何度も積み重ねるだけでいい。

幸福とは、何も起きない人生ではなく、「何が起きても、自分は対応できる」と感じられる人生なのです。

その感覚を育てる第一歩が、自己効力感を持つことです。

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経営コンサルタント
外資系コンサルティングファームで経営コンサルタントとして働く30代。 これから「コンサルタント」というキャリアそして人生を目指す学生、社会人に向けコンサルタントという世界で生き抜くための考え方やおすすめの書籍情報を執筆中。
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