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あの頃に戻りたいと思うときの心理と現状を変えるためにやるべきこと

tsumakawa

はじめに ― なぜ私たちは「過去」に戻りたくなるのか

ふとした瞬間に、こう思うことはありませんか。

「学生の頃に戻りたい」
「社会人1年目のあの頃は、まだ気楽だった」
「何も背負っていなかった時代に帰りたい」

電車の中で昔の写真を見返したとき。
久しぶりに旧友と再会した帰り道。
あるいは、仕事で大きな責任を背負った夜。

過去のワンシーンが、やけに柔らかく美しく眩しく見える
そして今いる場所が、どこか重く息苦しく感じる

しかし、「あの頃に帰りたい」という感情は、単なる懐古ではありません。
それは、今の自分が発している重要なメッセージです。

過去への郷愁は、現状への違和感の裏返し。
そこには必ず、“今の何か”へのヒントが隠れています。

本記事では、その心理の正体を丁寧に紐解きながら、現状を変えるために具体的に何をすべきかを整理していきます。


1. 「あの頃に帰りたい」と思うときの心理

1-1. 今に疲れている

最も多い理由は、非常にシンプルです。

今がしんどい。

仕事の責任が増えた。
期待もプレッシャーも大きくなった。
判断の重みが増し、失敗の代償も重くなった。

かつては「挑戦」だったことが、今は「義務」になっている。

本当は過去が恋しいのではありません。
「今の負荷から一度降りたい」のかもしれません。

人は限界を超えると、未来ではなく過去を見ます。
未来はエネルギーが必要ですが、過去はただ思い出すだけでいいからです。


1-2. 選択の重みから逃れたい

年齢を重ねるほど、選択の自由は増えます。
しかし同時に、選択の責任も増えます。

学生時代には、ある程度レールがありました。
次に何をすべきか、ある程度決まっていた。

しかし今は違う。

どの会社で働くか。
どんな人生を選ぶか。
どんな価値観を大事にするか。

すべて自分で決めなければならない。

だから人は言います。

「あの頃は楽だった」と。

本当は楽だったのではありません。
“決めなくてよかった”だけなのです。

自由は、同時に重さでもあります。


1-3. 可能性が閉じていく錯覚

若い頃、未来は白紙でした。

何者にでもなれる気がしていた。
選択肢は無限に広がっているように感じていた。

しかし年齢とともに「現実」が見えてくる

市場価値。
能力の限界。
時間の制約。

そこで人は、「可能性が減った」と感じます。

しかし本当に減ったのでしょうか。

実際には、可能性が消えたのではなく、“解像度が上がった”だけです。

曖昧だった未来が具体化したことで、夢が現実サイズになった。

その具体性が、時に息苦しさを生みます。


2. 実は「過去」に戻りたいわけではない

ここで立ち止まって考えてみてください。

あなたは本当に、過去そのものに戻りたいのでしょうか。

あの頃も、不安はあったはずです。
将来への焦りも、劣等感も、迷いもあったはずです。

それでも「良かった」と感じるのはなぜか。

それは、今より“心が軽かった”と感じているからです。

つまり、欲しいのは過去ではありません。

欲しいのは、

・責任の軽さ
・人間関係の気楽さ
・未来への希望感
・自分らしさを感じられる時間

なのです。

過去は象徴にすぎません。

本当に欲しいのは、「あの頃の感覚」です。

そして感覚は、時代ではなく、状態です。
状態は、再設計できます。


3. 「帰りたい」と思ったときにやるべきこと

過去に戻ることはできません。
しかし、今の感覚を変えることはできます。

ここからが本題です。


3-1. 恋しい要素を具体化する

まずやるべきは、感情の分解です。

「あの頃の何が良かったのか?」

曖昧なままでは、何も変えられません。

・時間の余裕だったのか
・挑戦していた感覚だったのか
・気を使わず話せる人がいたことか
・評価を気にせず動けたことか

“時代”ではなく“要素”に分解する。

ここが最重要ポイントです。

恋しいものが具体化されると、それは再現可能なものに変わります。

例えば、以下のような小さなアクションで具体的な行動に落としてみます。

時間が欲しいなら、週に2時間ブロックする。
挑戦感が欲しいなら、小さな目標を設定する。
本音の会話が欲しいなら、1人に連絡を取る。


3-2. 責任をゼロにするのではなく、配分を変える

「全部投げ出したい」と思うときほど、本当に必要なのは“ゼロ”ではありません

必要なのはバランスです。

・仕事100% → 80%にする
・義務ばかり → 楽しみを意図的に入れる
・アウトプット過多 → インプット時間を増やす

人生は比率でできています。

ほんの少しの調整で、体感は大きく変わります。

責任を捨てるのではなく、偏りを修正する。

これだけで、心の圧は軽減します。


3-3. 小さな挑戦を取り戻す

過去が輝いて見える理由の一つは、「前に進んでいた感覚」があったからです。

部活、受験、初めての仕事。
怖さはあったけれど、成長していた。

今はどうでしょうか。

守りに入っていないでしょうか。

挑戦とは、転職や起業だけではありません。

・新しい分野の勉強を始める
・異業種の人と話す
・小さな副プロジェクトを立ち上げる
・自分の考えを発信してみる

規模は小さくていい。

挑戦の感覚は、年齢ではなく行動で生まれます。

動けば、感情は後からついてきます。


3-4. 自分の物語を更新する

「あの頃がピークだった」

そう思った瞬間に、人生は過去形になります。

しかし、本当にそうでしょうか。

あなたはまだ途中です。

ピークは「過去にあった」のではなく、更新していないだけかもしれません。

物語は、行動でしか書き換えられません。

小さな一歩でもいい。

今日を少しだけ変える。
それが物語の続きを生みます。


4. あの頃よりも、今の方が自由かもしれない

冷静に見れば、今のあなたは、

・経験値
・人脈
・経済力
・判断力

あの頃より、はるかに多くの資源を持っています。

ただ、それが当たり前のものになりすぎて、その価値や意味を自覚できていないだけです。

今、戻りたいと思う過去の自分が今の自分を見たら、うらやましく思うはずです。

経験は重荷ではなく武器です。
責任は鎖ではなく裁量です。

視点が変わると、同じ現実でも意味が変わります。


5. 過去は美化される。それでいい。

過去が美しく見えるのは自然なことです。

記憶は、痛みよりも温度を残します。

過去は安全です。
すでに終わっているから、傷つかない。

今はまだ途中だから、苦しい。

でも同時に、今だけが変えられる時間です。

過去は記憶。
未来は想像。
変えられるのは今だけです。


まとめ

「あの頃に帰りたい」と思う背景には、言語化されていない、現状に対する感情や心の動きがあります。

・今に疲れているサイン
・選択の重さに押されているサイン
・挑戦や希望感が不足しているサイン

やるべきことはシンプルです。

  1. 恋しい要素を分解する
  2. バランスを調整する
  3. 小さな挑戦を始める
  4. 自分の物語を更新する

過去には戻れません。

しかし、今を軽くすることはできます。

「あの頃に帰りたい」と思った瞬間は、実は「今を変えたい」という心の声です。

戻るのではなく、ほんの少し前に動く。

その一歩が、やがて「今が一番いい」と言える未来をつくっていきます。

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経営コンサルタント
外資系コンサルティングファームで経営コンサルタントとして働く30代。 これから「コンサルタント」というキャリアそして人生を目指す学生、社会人に向けコンサルタントという世界で生き抜くための考え方やおすすめの書籍情報を執筆中。
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