【実体験】現役コンサルタントが考える、マルチ・MLM(マルチレベルマーケティング)をお勧めしない理由
コンサルタントとして仕事をしていると、クライアントや周囲の人から日々様々な相談を受けます。
その中には、仕事に関係するものだけでなく、人間関係や人生の悩みに関するものも多くあります。
そして皆様も、人生で一度はこんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。
久しぶりに連絡してきた友人。
最初は近況報告や昔話。
少し場が温まったところで、ふと話題が変わる。
「実はさ、今すごく面白いビジネスやってて」
その瞬間、言葉にできない違和感が走る。
そして案の定、それはマルチ商法(MLM)だった。
私はこれまで、
- 勧誘された側として
- 第三者として相談を受ける側として
この構図を、何度も見てきました。
結論から言います。
マルチ・MLMビジネスは、合理的に考えて「やらない方がいい」ビジネスです。
それは「怪しいから」でも「嫌いだから」でもありません。
時間・再現性・人間関係・期待値
この4点を冷静に見たとき、
どう考えても割に合わない。
以下、友人に勧誘された実体験をベースに、
なぜおすすめしないのか整理します。
1. 「ビジネスとして成立しているか」と「あなたが儲かるか」は別問題
マルチ商法を擁護する人が、必ず口にする言葉があります。
「ちゃんとした会社だよ」
「違法じゃないよ」
「成功している人もいる」
それ自体は事実です。
マルチは合法ですし、ビジネスモデルとして成立しているものもあります。
しかし、重要なのはそこではありません。
問うべきなのは、ただ一つ。
「今から始める“あなた”が、合理的に勝てる構造か?」
ここを曖昧にしたまま始めると、ほぼ確実に後悔します。
2. マルチは「上に行くほど有利」が極端すぎる構造
マルチの基本構造はシンプルです。
- 商品を売る
- 人を勧誘する
- 下の層が増えるほど、上が儲かる
つまり、早く始めた人間ほど、圧倒的に有利。
あなたが勧誘された時点で、
- 市場はすでに掘られている
- 周囲の人は何度も勧誘を受けている
- まともな人ほど距離を取り始めている
可能性が高い。
成功事例として見せられる人は、ほぼ例外なく、
- 初期参入者
- 特定コミュニティを持つ人
- 営業適性が極端に高い人
であり、「誰でもできる」は、ほぼ嘘です。
「誰にでも始められる」ことと、「誰にでも成功できる」ことは全く別物です。
「ビジネスとはそういうもの」という見方もできますが、それなら尚更、わざわざ成功確率と期待値の低いビジネスに賭ける必要はありません。
3. 「商品が良いから大丈夫」は、論点ずらし
勧誘でよくある説明があります。
「でも、商品自体は本当にいいんだよ」
仮にそうだとしましょう。
それでも、問題は残ります。
- 勧誘抜きで、その商品を買うか?
- 友人関係を使って売る必要がある時点で、競争力は?
- 同等かそれ以上の代替品は市場にないか?
良い商品 ≠ 儲かるビジネス。
もし本当に圧倒的な商品なら、
- 普通に流通させればいい
- 営業職を雇えばいい
- ECで売ればいい
それをしない理由は何か。
答えは、「商品ではなく構造で稼ぐモデル」だからです。
4. 一番のコストは「お金」ではなく「人間関係」
マルチで失うものは、初期費用や月額費用だけではありません。
一番大きなコストは、人間関係です。
- 友人に警戒される
- 久しぶりの連絡が疑われる
- 断られるたびに自己肯定感が削られる
最初は、こう思うかもしれません。
「ビジネスだから割り切れる」
でも現実は違います。
断られるのは、
商品ではなくあなた自身です。
これが、想像以上に精神を削る。
そして皮肉なことに、
- 成果が出ない
- 周囲は離れる
- マルチ仲間にだけ居場所が残る
という、閉じた世界に入りやすくなります。
5. 「自由な時間」「不労所得」という幻想
マルチで頻繁に使われる言葉。
- 自由な時間
- 権利収入
- 不労所得
- 会社に縛られない生き方
はっきり言います。
それを得ている人は、ほぼ存在しません。
多くの人は、
- 平日夜や休日に説明会
- SNSでの勧誘
- 常に誰かを追いかける生活
普通に働くより、よほど時間も精神も拘束されます。
しかも、
- スキルが積み上がらない
- 外に転用しづらい
- 辞めた瞬間、何も残らない
という現実が待っています。
6. 成長実感が「内輪」で完結してしまう危険性
マルチにハマる人がよく言います。
「人間的に成長できた」
「マインドが変わった」
それ自体を否定するつもりはありません。
ただ、冷静に考えてほしい。
- その成長は、外の世界で通用するか?
- 第三者から評価されるスキルか?
- 辞めた後も残るものか?
多くの場合、その成長はマルチの世界の中だけで意味を持つ。
外に出た瞬間、評価されない。
これはキャリアとして、かなり致命的です。
7. 同じ時間で、もっと期待値の高い選択肢がある
ここが一番伝えたいポイントです。
MLMが問題なのは、
「楽して儲けようとしているから」ではありません。
時間とエネルギーの投資先として、期待値が低すぎる。
同じ時間を使うなら、
- 本業で成果を出す
- 専門スキルを磨く
- 副業で市場に出る
- 信頼を積み上げる活動をする
上記の方が、はるかに再現性が高く、人生を豊かにします。
地味ですが、結局それが一番強い。
8. 友人関係を壊してまでやる価値はない
最後に、個人的な話をします。
私を勧誘してきた友人とは、その後自然と距離ができました。
嫌いになったわけではありません。
ただ、信頼の前提が崩れた。
これが一番、悲しかった。
結局、マルチとは拡がらないパイの中で、ババ抜きをしているにすぎません。
そして、説明はどうあれ「自分を儲からせてくれ」という内容でしかありません。
ビジネスは、人を幸せにするための手段のはずです。
それで人間関係を壊すなら、その時点で本末転倒です。
年齢を重ねて残したいものは何か。
金銭か、健康か、友人か、今一度自分自身と向き合ってみてください。
まとめ:マルチ・MLMを選ばないのは、逃げではない
マルチ・MLMビジネスをやらない判断は、
- 保守的でも
- 臆病でも
- 挑戦を避けているわけでもない
合理的で長期視点な選択です。
人生は有限です。
あなたの時間・信用・エネルギーは、もっと価値のある場所に使える。
「やらない」という選択こそが、あなたの人生を守る立派な意思決定です。
もし今、勧誘されて迷っているなら。
胸を張って、こう言っていい。
「今回はやめておくよ」
それで離れていく人間関係なら、遅かれ早かれ、どこかで壊れていた関係です。
あなたの人生は、誰かの人生のためにあるわけではありません。
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