やりたいことが無く、自分の心の声が聞こえないあなたがやるべきこと
はじめに ―「やりたいことがない」という焦燥感の正体
「やりたいことが分からない」
「自分の心の声が聞こえない気がする」
この悩みは、実はとても静かに、しかし深く人を消耗させます。
周囲には、夢を語る人がいる。
SNSには、好きなことを仕事にしている人が並ぶ。
ビジネス書には、「情熱を見つけろ」と書いてある。
そのたびに、こう感じる。
「自分には、何もない」
けれど、この感覚を抱えているのは、決してあなただけではありません。
むしろ、真面目に、誠実に、期待に応えて生きてきた人ほど、この壁にぶつかります。
勉強をして、受験をして、就職して、与えられた仕事に真剣に向き合ってきた。
周囲から見れば「順調」に見える人生。
それでも、ある日ふと立ち止まるのです。
「このまま進んでいて、本当にいいのだろうか」
本記事は、“やりたいことが無い自分” をどこかで責めているあなたへ向けて書いています。
焦らせるための文章ではありません。
答えを押し付けるための文章でもありません。
まずは、焦りをほどき、自分と向き合うための足場を整えること。
そこから始めましょう。
「やりたいことがない」は、間違った人生の結果ではない
最初に、はっきり伝えたいことがあります。
あなたがここまで真面目に生きてきたことは、決して間違いではありません。
・与えられた課題をきちんとこなしてきた
・期待に応えようと努力してきた
・一定の成果を出してきた
これらは、「何も考えてこなかった人」にはできないことです。
ただ一つ言えるのは、「正解に近づくこと」を優先する時間が長すぎた、ということ。
受験、就活、会社生活。
そこでは常に、「より良い選択」「失敗しない判断」が求められます。
自然と、思考の軸はこう変わっていきます。
「自分はどう思うか」よりも「どうするのが正しいか」
この思考は、生き抜くために必要でした。
だからこそ、あなたはここまで来られた。
でもその代償として、自分の内側の声が小さくなってしまっただけなのです。
なぜ「心の声」が聞こえなくなるのか
心の声が聞こえないのは、感性が鈍いからでも、情熱がないからでもありません。
ほとんどの場合、理由は次の3つです。
1. 正解主義に適応しすぎた
正解がある世界では、「感じる」より「当てにいく」力が評価されます。
違和感よりも合理性。
気分よりも効率。
その積み重ねで、「なんとなく嫌だ」「少し嬉しい」といった感覚を後回しにする癖がつきます。
2. 周囲の期待を優先しすぎた
親、教師、上司、同僚。
期待に応えることは、悪いことではありません。
むしろ立派なことです。
でも、期待に応え続けるほど、「自分は何を望んでいるのか」を考える時間は削られていきます。
3. 我慢が習慣化した
波風を立てないために黙る。
評価を落とさないために飲み込む。
最初は一時的な選択だったはずの我慢が、やがて標準装備になります。
本音は「出てこない」のではなく、「出さなくなった」だけなのです。
それでも、人は生きていける
心の声が聞こえなくても、人は生きていけます。
実際、あなたはこれまでやってきました。
責任感や誠実さがあれば、社会では十分に評価されます。
だからこそ、「今すぐやりたいことを見つけなければ」と焦る必要はありません。
焦りは、さらに心の声を遠ざけます。
大切なのは、「もっと納得して生きたい」と思えているかどうか。
その問いが浮かんでいる時点で、あなたはもう、次のステージに足をかけています。
自分の心の声を取り戻すために、まずやるべきこと
いきなり「やりたいこと」を見つけようとしないでください。
それはゴールであって、入口ではありません。
まず必要なのは、もっと小さく、もっと地味な作業です。
1. 小さな違和感に気づく
「この会議、なんとなく疲れる」
「この作業は意外と嫌じゃない」
「この人と話すと少し楽になる」
夢や使命でなくていい。
感情の“微細な揺れ”に注目することが入口です。
2. 1行でいいから記録する
日記でなくて構いません。
・今日少し良かったこと
・少しモヤっとしたこと
これを1行メモするだけで、自分の感情のパターンが浮かび上がってきます。
感情は、書き出すことで輪郭を持ちます。
3. 「正しさ」ではなく「楽さ」で選ぶ
ランチの店、帰り道、休日の過ごし方。
「正解っぽい方」ではなく、「少し気が楽な方」を選ぶ回数を増やす。
これは本音を取り戻すリハビリです。
4. 人に話してみる
「最近、やりたいことが分からなくてさ」
この一言を誰かに話すだけで、思考は整理され始めます。
言語化は、心の奥にあるものを外に引き出す装置です。
5. 小さく試す
少しでも興味が湧いたら、完成度を気にせず触れてみる。
合わなければやめればいい。
「違った」という経験も、あなたの本音を知るための大切なデータです。
やりたいことは「探すもの」ではなく「立ち上がるもの」
筆者自身も、最初から明確なやりたいことがあったわけではありません。
就活のときも、「これが天職だ」と思えるものはありませんでした。
また、そうして何とか選んだ企業も、数年で退職してしまいました。
そして、自分のできることとやりたいことを見極めるために、コンサルタントという職業を選びました。
正直、かなり消極的な動機です。
しかし仕事を通じて、少しずつ分かってきました。
・人の話を整理するのが楽しい
・構造を考えるのが苦ではない
・誰かの成長に関われると嬉しい
やりたいことは、後から立ち上がってきたのです。
最初から情熱があったわけではない。
動いているうちに、輪郭が浮かび上がってきただけです。
焦らなくていい。プロセスを信じていい
心の声は、いきなり大音量では聞こえてきません。
最初はノイズ混じりで、「なんとなく嫌」「少し面白い」というレベルで現れます。
だから、ゆっくりでいい。
遠回りしてもいい。
他人のスピードと比べなくていい。
大切なのは、自分との対話をやめないことです。
やりたいことが無いのではなく、まだ言葉になっていないだけかもしれません。
まとめ
・やりたいことが無いのは欠陥ではない
・それは正解主義に適応してきた結果
・心の声は探すものではなく、思い出すもの
・小さな違和感と試行錯誤が、やがて輪郭になる
やりたいことが分からなくても大丈夫です。
今日ここで立ち止まり、「自分はどう思っているのか」と問いかけたその瞬間から、もう変化は始まっています。
答えは、どこか遠くにあるわけではありません。
静かに、あなたの内側に、まだ小さな音で鳴っているだけなのです。
まずは、その音を聞いてみてください。
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