辞めコンサル ポストコンサルとして目指すべき会社とポジションとは
コンサルに入ると、遅かれ早かれ必ず浮かぶ問いがあります。
「この先、どこに行くのが正解なのか」
ポストコンサルという言葉は、あたかも“次のステージ”や“上位互換のキャリア”が用意されているかのような響きを持ちます。
しかし、ポストコンサルに「正解の会社」や「王道のポスト」は存在しません。
あるのは、「コンサルという環境で何を身につけ、何を消耗し、何を失ったか」
それに応じた適切な着地点だけです。
この記事では、
- なぜポストコンサルで失敗する人が多いのか
- 本当に目指すべき会社・ポストの考え方
- コンサル経験を“活かせる人”と“殺してしまう人”の違い
上記を、中の人間の視点で整理します。
1. ポストコンサルが「難しいキャリア」になった理由
かつてポストコンサルは、分かりやすい成功ルートでした。
- 大手事業会社の経営企画
- 有名スタートアップのCxO直下
- 投資ファンド・PE
- 役員候補ポジション
しかし今、この前提は崩れています。
理由①:コンサル経験者が多すぎる
コンサルが一般化した結果、
- ポストコンサル市場は供給過多
- 「コンサル出身」というだけでは差別化にならない
- 企業側も“当たり外れ”を強く意識している
このような状態になりました。
理由②:コンサルで培われる能力が文脈依存だから
コンサルで評価される能力は、
- 仮説構築
- 資料化
- 関係者調整
- 短期間でのアウトプット
一方、事業会社では、
- 意思決定の当事者性
- 実行責任
- 人を動かし続ける力
- 失敗を引き受ける覚悟
が強く求められます。
このギャップを理解せずに転職すると、「コンサルでは評価されたのに、全然活躍できない」という事態が普通に起こります。
2. ポストコンサルで失敗する人の典型パターン
まず、避けるべき思考から整理します。
① 肩書きが上がる会社を選ぶ人
- 有名企業
- 高い年収
- CxO直下
- 経営企画という名前
これ自体は悪くありません。
問題は、「何を任されるのか」を見ていないこと。
- 決裁権がない
- 実行責任がない
- 意見だけ求められるが、最後は無視される
この環境では、コンサルで身につけた力はむしろ空回りします。
② 「次も成長できるはず」と環境に期待する人
コンサルでは、
- 厳しい環境=成長
- 高負荷=価値がある
という思考が刷り込まれがちです。
その結果、
- 激務スタートアップ
- 混乱した組織
- 役割不明瞭なポジション
それらを「成長できそう」という理由だけで選び、再び消耗する人が非常に多い。
③ 「自分はどこでも通用する」と思っている人
これは最も危険です。
コンサル経験があると、思考力があり、視座が高く、どんな業界でも対応できると錯覚しやすい。
しかし実際には、合う環境でしか力を出せない人がほとんどです。
3. ポストコンサルで本当に目指すべき「会社」の条件
では、何を軸に会社を選ぶべきか。
重要なのは、次の3点です。
① 意思決定と実行が近い会社
ポストコンサルで最も重要なのは、「考えること」と「決めること」と「やること」が分断されていないこと
- 自分の提案が、そのまま実行に移る
- 実行した結果が、自分の責任として返ってくる
この距離が近いほど、コンサルで培った思考は“血肉”になります。
② 構造的に「考える人」が不足している会社
すでに優秀な人材が揃っている会社では、以下のような状況も多くみられます。
- コンサル的思考は過剰
- スピードや現場力の方が評価される
一方で、
- 事業は回っているが、言語化できていない
- 経験と勘に依存している
- 次の成長の整理役がいない
こうした会社では、コンサル出身者は明確な価値を出せます。
③ 自分の「癖」が受け入れられる文化
これは非常に重要です。
- 詰めすぎる
- 正解を急ぐ
- 抽象化しすぎる
- 感情より論理を優先する
これらはコンサルでは武器ですが、会社によっては「扱いづらい人」になります。
自分の思考の癖が“強みとして扱われる会社”
これが、長期的に最もパフォーマンスが出ます。
4. ポストコンサルとして現実的に狙うべきポスト
続いて、的なポストの話をします。
これらは、私の周囲の人間が実際に選んだポストであり、多くのコンサル選ぶ道でもあります。
① 事業責任者直下(実行寄り)
- 事業企画
- BizDev
- COO直下
ポイントは、「企画だけで終わらないこと」
- 数字を持つ
- 現場と衝突する
- 意思決定に関与する
ここを避けると、ポストコンサルは一気に“空洞化”します。
② 経営企画でも「経営の代弁者」であること
経営企画を狙うなら、条件があります。
- 社長や経営陣の意思決定に直結している
- レポート屋ではない
- 現場を動かす権限がある
「資料は作るが、何も決められない経営企画」は最も危険な着地です。
敢えて事業会社へ移ったにも関わらず、実際に成果に繋がる経験をすることができないことも多くあります。
③ 小〜中規模スタートアップの“何でも屋”
裁量権を持って働きたい人間に意外とおすすめなのが、以下のような企業です。
- 100〜300人規模
- 組織が未成熟
- 役割が曖昧
ここでは、コンサルで培った思考力、構造化、優先順位付け、これらのスキルがダイレクトに効きます。
5. ポストコンサルで幸せになる人の共通点
ポストコンサルでうまくいく人には、明確な共通点があります。
- コンサルを「肩書き」だと思っていない
- できない自分を認められる
- 現場に降りることを厭わない
- 環境を選ぶ重要性を理解している
そして何より、「次の環境も自分を鍛えてくれるはず」という幻想を捨てて、環境によってではなく、自らの働きによって会社と自身を成長させる意識を持っています。
まとめ:ポストコンサルは「昇格」ではなく「再配置」
ポストコンサルとは、キャリアの格上げではありません。
自分という人材を、最も価値が出る場所に再配置することです。
- どこでなら力が出るのか
- 何を任されたいのか
- どんな消耗は受け入れられないのか
これを言語化できないまま転職すると、コンサルで得たものは簡単に失われます。
ポストコンサルで本当に目指すべきなのは、
- 有名企業でも
- 高年収ポストでもなく
「自分の思考と責任が現実を動かす場所」です。
そこに辿り着けたとき、コンサル経験は初めて“報われる”のです。
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