コンサルタントに必要な資質

私がポンコツだった頃 どん底から這い上がり、一人前になるまでに学んだこと

tsumakawa

どん底から這い上がり、一人前になるまでに学んだこと

現在、私は現役コンサルタントとして仕事をしています。
クライアントの意思決定に関わり、業務を回し、事業や組織、時には個人のキャリアについて意見を求められる立場になりました。

しかし、最初からこうだったわけではありません。
正直に申し上げると、新卒の頃の私はかなりのポンコツ社員でした。

能力が極端に低かったというよりも、「会社員として求められる在り方」と、自分の性質がまったく噛み合っていなかったのです。


新卒1年目、私は逃げながら働いていました

私のキャリアは、保険会社のルート営業から始まりました。
一見すると安定しており、社会的にも無難な選択だったと思います。

しかし、実際の仕事は、私にとって強い違和感の連続でした。

  • 自分が納得できない保険を販売すること
  • 代理店やその先の顧客の事情よりも、会社の数字を優先すること
  • 苦手な人と定期的に会い続けること

こうした「仕事だから仕方がない」という割り切りが、どうしてもできませんでした。

結果として私は、売りやすい商品を選び、話しやすい人とだけ関係を築き、社内外問わず、居心地のよい場所に逃げ込むようになっていました。

給料はいただいていましたが、仕事と真正面から向き合っていたかと言われれば、答えは明確に「NO」です。

今振り返ると、あれは仕事をうまく回すための工夫でも戦略でもなく、単なる回避行動だったと認識しています。

何より、仕事に「楽しい」「やりがいがある」という感覚を持てる気がせず、成長の実感もなくただただ閉塞感と自己嫌悪の渦の中にいました。


コンサルへの転職は、挑戦であり、逃げでもありました

そんな自分に違和感を覚え、社会人3年目を迎えた初夏に私はコンサル業界へ転職しました。

理由は決してきれいなものばかりではありません。

  • 自分に何ができるのかを知りたかった
  • 厳しい環境に身を置かなければ変われないと感じていた
  • このままではいけないという焦りがあった

同時に、当時の職場から逃げたい気持ちがあったことも否定できません。

そのため、私ははっきりと言います。
コンサル転職は、私にとって挑戦であり逃げでもありました

それでも事実として、そんな逃げ腰だった私をコンサル業界は受け入れてくれました。
この点については、今でも強く感謝しています。


自分は「どこでも成果を出せる人間ではない」と気づきました

コンサルタントとして働く中で、早い段階で気づいたことがあります。

私は決して万能な人間ではありません。

  • 精神的に非常にタフなタイプではない
  • 指示されたことを何も考えずにこなすのは苦手
  • 違和感を無視できない
  • 納得感を重視してしまう
  • ただし、長時間労働そのものは苦ではない

こうした特性を持つ私は、どんな環境でも成果を出せる人間ではありませんでした。

この事実に気づいたとき、正直なところ絶望感もありました。
しかし同時に、人生を立て直す重要なヒントを得た実感がありました。


成果を追う前に、環境を選ぶようになりました

自分が万能ではないと理解してから、私は考え方を大きく変えました。

「どうすれば成果を出せるか」よりも、「どのような環境であれば、壊れずに力を発揮できるかということを優先して考えるようになったのです。

具体的には、次のような点を重視しました。

  • 人を使い捨ての道具として扱わない上司がいるか
  • 正論を振りかざす前に、背景を理解しようとする文化があるか
  • 正しさと納得をすり合わせる余地があるか

結果として私は、環境に恵まれたときにこそ、着実に成長できる人間だと分かりました。

これは弱さでもあります。
しかし、自分の弱さを理解している人間は、同じ失敗を繰り返しにくいとも感じています。


人は変われます。ただし、環境次第です

今、私は一つの確信を持っています。

人は変われます。
ただし、それは根性論ではなく、環境と自らの適切な気づきによってです。

私は、自信もなく、逃げ癖があり、未熟な社会人でした。

それでも、合わない場所から離れ、自分に合う環境を選び、自分の特性と向き合い続けた結果、人並みに仕事ができる大人になることができました。

特別な才能があったわけではありません。
劇的な成功体験があったわけでもありません。

ただ、壊れない場所で、壊れない自分に合ったやり方を選び続けただけです。


ポンコツ新卒だった私が学んだ重要なポイントとTips

最後に、キャリアや仕事に悩んでいる方へ、私が本気で伝えたいポイントを整理します。

Tip①「向いていない」は能力不足ではありません

向いていない仕事を続けると、成長よりも消耗が先に来ます。

それは努力不足ではありません。
単に場所が合っていないだけです。

Tip② 逃げること自体は悪ではありません

逃げた先で、自分と向き合えるのであれば問題ありません。

本当に問題なのは、逃げ続けて何も学ばないことです。

Tip③ 自分の特性を言語化してください

  • 何が苦手
  • 何なら耐えられる
  • 何だけは譲れない

これを言語化できた瞬間、キャリアは運任せではなくなります。

Tip④ 成果より、環境選びを優先してください

成果は環境の結果として生まれます。

環境を間違えたまま努力すると、努力そのものが自分を壊してしまいます


うまくいかないときに考えるべきことと、物事の捉え方

仕事やキャリアにおいて、「どう頑張っても成果が出ない」「自分だけ置いていかれている気がする」そんな時期は誰にでも訪れます。

そのとき、多くの人は次の二択に陥ります。

  • 自分はダメな人間だ、と全否定する
  • 環境や他人のせいにして思考停止する

どちらも、長期的には自分を救ってくれません。
うまくいかないときこそ、感情ではなく物事の捉え方が重要になります。

活躍できていない事実は認める。ただし、自分を否定しない

まず大前提として、「今、活躍できていない」という事実そのものは、素直に認める必要があります。

成果が出ていないのに、「本気出してないだけ」「周りが悪いだけ」と自分をごまかし続けると、何も変わりません。

ただし、ここでやってはいけないのが、成果が出ていない=自分には価値がないと短絡的に結論づけてしまうことです。

活躍できていないことと、あなたに強みがないことは、イコールではありません。

むしろこのタイミングでやるべきなのは、

  • 自分が比較的自然にできることは何か
  • 他人よりも消耗せずに続けられることは何か
  • 過去、少しでも手応えを感じた瞬間はどこだったか

こうした点を、感情抜きで言語化することが重要です。

「なぜ発揮できていないのか」を環境と構造で考える

次に考えるべきは、長所が発揮できていない理由です。

ここで重要なのは、「自分の努力不足」という一言で片付けないことです。

例えば、

  • 裁量がなく、考える余地がない仕事
  • 正解が一つしか許されない組織
  • スピードよりも根回しが重視される文化

こうした環境では、思考力や違和感察知能力が強みの人ほど苦しくなります。

大切なのは、「自分がダメなのか」ではなく、この環境で自分の何が殺されているのかという視点で原因を分析することです。

その延長線上に、

  • どういう仕事なら成果が出そうか
  • どういう環境なら長所が生きそうか

という仮説が生まれます。

そして、この思考を止めないために、一つだけ絶対に守ってほしいことがあります。

それは、自分自身の可能性を疑わないことです。

今は形になっていなくても、「自分には何かがあるはずだ」と信じ続けてください。
ここで諦めてしまうと、思考も選択肢も止まります。

「やりたいこと」より先に、「やりたくないこと」を言語化する

キャリアを考えるとき、多くの人が「やりたいこと」「向いていること」を探そうとします。

しかし、正直に言ってしまうと、向いているかどうかは、やってみないと分かりません

向いている仕事探しを軸にすると、

  • とりあえずやってみる
  • 合わなければまた次へ
  • また合わずに自己否定

という行き当たりばったりになりがちです。

一方で、やりたくないこと・苦手なことは、多くの場合、すでに自分の中にあります。

  • 強い上下関係の中で働くのが苦手
  • 数字だけを追い続ける仕事が嫌
  • 感情を押し殺す環境に耐えられない

ここで重要なのは、「向いていない」ではなく、「苦手」「やりたくない」という言葉を使うことです。

これは能力評価ではなく、自分を守るための判断基準だからです。

避けるべき環境を明確にすることが、最優先です

やりたくないことや苦手なことを無視して働き続けると、どうなるかは、かなり高い確率で決まっています。

  • パフォーマンスが下がる
  • 成果が出ない
  • 自信を失う
  • 精神的に追い込まれる
  • 結果として、年収も上がらない

努力の量に関係なく、このループに入ってしまう人を、私は何人も見てきました。

だからこそ、「どこで活躍するか」を考える前に、「どういう環境では絶対に戦わないか」を明確にしてください。

キャリアは、正しい場所を選ぶゲームです。

間違った場所で頑張り続けることは、美徳でも根性でもありません。


おわりに:ポンコツだった自分を、否定しなくていい

ここまで読んでくださった方の中には、「結局、自分はまだ何者でもない」そう感じている方もいるかもしれません。

でも、私ははっきり言えます。
ポンコツだった過去は、足を引っ張るものではありません。

むしろ、うまくいかなかった経験があるからこそ、違和感に敏感になり、環境の重要性を理解し、人の痛みに気づけるようになります。

私自身、決して万能な人間ではありません。
今でも、場所や役割を間違えれば、簡単に成果は出なくなります。

それでもここまでやってこれたのは、「どこでも勝てる人間になろう」としたからではなく、「自分が死なずに戦える場所を選び続けてきた」からです。

キャリアは、一直線に成長する物語ではありません。
遠回りや停滞、自己否定の時期を経て、ようやく「自分なりの立ち位置」が見えてくるものです。

もし今、うまくいっていないなら、それはあなたの才能がない証明ではありません。

単純に、まだ噛み合っていないだけです。

どうか、

  • 自分を安売りしないでください
  • 他人の成功速度と比べすぎないでください
  • そして、自分の可能性だけは手放さないでください

人は、変われます。
環境を選び直し、考え方を変え、言葉を持てば、何度でもやり直せます。

かつてポンコツだった私が、今もこうして生き残れているのが、その何よりの証拠です。

この文章が、誰かが自分を見限る直前で踏みとどまる、そんな小さな支えになっていれば、これ以上嬉しいことはありません。

焦らなくて大丈夫です。
あなたは、あなたのペースで、一人前になれます。

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経営コンサルタント
外資系コンサルティングファームで経営コンサルタントとして働く30代。 これから「コンサルタント」というキャリアそして人生を目指す学生、社会人に向けコンサルタントという世界で生き抜くための考え方やおすすめの書籍情報を執筆中。
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