コンサルタントに必要な資質
思考法

私がコンサルタントを嫌いな理由

tsumakawa

私はコンサルタントという仕事をしていますが、コンサルタントが嫌いです。

もう少し正確に言うなら、「嫌いなコンサルタントのタイプ」が、はっきり存在します。

これは外野からの批判ではありません。
現場にいて、同じ看板を背負っているからこそ、そしてときどき自分自身にも当てはまってしまうからこそ、強く感じる違和感です。

この記事では、

  • なぜコンサルタントが嫌われやすいのか
  • コンサルタント自身が「これは嫌だ」と感じる瞬間
  • そして、そうならないために何を意識すべきか

これらをできるだけ誤魔化さずに書きます。


コンサルタントが嫌われるのは、実は自然なこと

まず前提として、コンサルタントが嫌われやすいのは、ある意味で必然です。

  • 外部の人間
  • 現場を直接は担っていない
  • しかも「正論」を武器にする

この時点で、好かれる要素は正直ほとんどありません。

問題は、その構造的な嫌われやすさに甘えてしまうコンサルが、あまりにも多いことです。

ここからは、私が個人的に「このタイプのコンサルは本当に嫌いだ」と感じる特徴を挙げていきます。


嫌いなコンサルタント①

現場を理解した“つもり”で話す人

これは、かなり多いです。

  • 数回のヒアリング
  • 数日の現場見学
  • 数枚の資料

これだけで、「現場の課題は理解しました」と言い切るコンサル。

理解したつもりになっているものは“情報”であって“現実”ではない

現場には、

  • 人間関係
  • 過去の失敗
  • 言語化されていない恐怖
  • 触れてはいけない地雷

これらが山ほど埋まっています。

それを踏まずに済んでいるのは、単に“外部の人間だから”です。

それを忘れて、「分かった顔」をする瞬間、コンサルは一気に信用を失います。


嫌いなコンサルタント②

正論を言えば仕事をした気になる人

これは、コンサルの病気みたいなものです。

  • 論理的には正しい
  • フレームワーク的にも正しい
  • でも、誰も動かない

それでも本人は、「正しいことは言った」「やらないのはクライアントの問題」と思っている。

でも現実では、「動かなかった」という結果がすべてです。

正論は、人を動かすための“必要条件”であって、十分条件ではありません。

正論を投げただけで仕事が終わった気になるコンサルは、正直かなり嫌われます。

そして残念ながら、その嫌われ方は妥当です。


嫌いなコンサルタント③

失敗すると急に距離を取る人

プロジェクトが順調なときは、前に出る。
雲行きが怪しくなると、急に一歩引く。

  • 「想定外でした」
  • 「実行フェーズの問題ですね」
  • 「本来はこうなる想定だったんですが」

こういう言葉が増えた瞬間、現場はちゃんと気づいています。

「あ、この人、逃げに入ったな」と。

コンサルが嫌われる最大の理由は、能力ではなく覚悟のなさです。


嫌いなコンサルタント④

自分は傷つかない前提で仕事をしている人

これは、かなり根深い問題です。

  • 自分の評価は守る
  • クライアントの内部対立には深入りしない
  • 火の粉は被らない

このスタンスで出てくる提言は、たいてい「無難」誰も救わないものになりがちです。

コンサルの仕事は本来、

  • 誰かの立場を悪くし
  • 誰かに嫌われ
  • 誰かに恨まれる

可能性を含んでいます。

そこから完全に距離を取っている人は、最初から“本質的な仕事”をしていません。


それでも、コンサルという仕事を続けている理由

ここまで書くと、「じゃあ、なんでコンサルやってるの?」と思われるかもしれません。

答えはシンプルです。

嫌いな側面があっても、そこを超える楽しさややりがいがある仕事だと思っているからです。

逆に言えば、上で挙げた特徴を避け続けるのは、相当しんどい。

だからこそ、意識しなければ簡単に“嫌いなコンサル”側に転びます。


嫌いなコンサルタントにならないための具体的ヒント

最後に、これは自戒も込めて書きます。

1. 「分かった」と言う前に、もう一段疑う

理解した気になった瞬間が、一番危険です。

  • 本当に言いづらいことは出てきているか
  • 立場の弱い人の声は拾えているか

まだ分かっていない前提」で動くだけで、態度は大きく変わります。


2. 正論より、「どうやったら動けるか」を考える

正しいかどうかではなく、

  • どこなら動けるか
  • 誰なら動けるか
  • どの順番なら受け入れられるか

を考える。

正論はスタート地点であって、ゴールではありません。

「どうすべきか」という答えが分かっていながら課題が残っているのであれば、「そうならない原因」が必ず眠っています。

それこそが、本当に解消すべき課題です。


3. 逃げ道を用意しない

これは精神論ですが、かなり重要です。

「失敗したらどう説明するか」ではなく「失敗したらどう一緒に後始末をするか」を常に考える。

この覚悟があるかどうかは、不思議と相手に伝わります。


4. 「自分も傷つく前提」で提言する

安全な提言は、たいてい無意味です。

  • 自分の評価が下がる可能性
  • 嫌われる可能性

それを飲み込んだ上で言う言葉だけが、人を動かします。


終わりに

コンサルタントが嫌われる理由は、外部からの誤解だけではありません。

コンサルタント自身が、嫌われる振る舞いを選び続けてきた歴史でもあります。

だからこそ、

  • 肩書きではなく
  • スキルでもなく

どこまで当事者でいようとしているか

ここだけは、絶対に誤魔化してはいけない。

私自身も含めて、この問いから逃げた瞬間、コンサルはただの“嫌われる虚業”になります。

この文章が、誰かにとっての他人批判ではなく、自分の仕事を見直すきっかけになれば幸いです。

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経営コンサルタント
外資系コンサルティングファームで経営コンサルタントとして働く30代。 これから「コンサルタント」というキャリアそして人生を目指す学生、社会人に向けコンサルタントという世界で生き抜くための考え方やおすすめの書籍情報を執筆中。
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