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働き方

他の選択肢が見えすぎることの弊害。自分の人生を歩むことが困難である現状の問題点と解決法。

tsumakawa

私たちは今、歴史上もっとも「他人の人生」が可視化された時代を生きています。

転職すれば年収が上がる人。
リモートワークで自由に働く人。
投資で一気に資産を増やした人。
仕事も私生活も充実していそうな人。

SNSやネット記事を少し眺めるだけで、自分とは違う人生の選択肢が、無数に目に飛び込んできます。

その結果、何が起きているか。

多くの人が、「自分の人生を生きているのに、ずっと迷っている」という奇妙な状態に陥っています。


選択肢が多いほど、人は幸せになれない

一般的には、こう言われがちです。

選択肢が多い=自由
自由=幸せ

しかし現実は、必ずしもそうではありません。

選択肢が多すぎると、人は次の状態になります。

  • 常に「もっと良い道があったのでは」と考える
  • 決断のたびに後悔の可能性を背負う
  • 今の選択に集中できなくなる

これは心理学的にも知られている現象で、決断疲れ(decision fatigue)と呼ばれます。

決める回数が増えるほど、人は疲弊し、満足度が下がる。

今の時代は、「選択肢が多すぎて幸せになりにくい構造」そのものということができます。


他人の人生が見えすぎることで起きていること

他人の人生が見えすぎることによる影響が特に大きいのが、次の分野です。

  • 転職(もっと楽で、もっと稼げる仕事)
  • 収入(年収◯◯万円、◯年で資産◯億)
  • 働き方(フルリモート、週3勤務)
  • 投資(一発逆転、誰でも再現可能)
  • 私生活(充実した趣味、理想的な家庭)

これらが常に可視化されることで、心の中に常に次の問いが発生します。

自分の人生は、もっと良くできたのではないか

この問いは、一見前向きに見えますが、実態は今の自分を否定する問いです。


「もっと良い人生」に気を取られすぎる弊害

他の選択肢を見すぎると、次の3つが起きます。

① 今の選択肢の価値を過小評価する

今の仕事。
今の収入。
今の生活。

それらが「ダメ」なわけではないのに、“もっと上”が見えるせいで、価値が色褪せて見える

  • 今の延長線で到達できる安定
  • 無理のない成長曲線
  • 心身を壊さず積み上げられる人生

実際、こうしたものの価値は、派手な成功談の陰で過小評価されがちです。


② 一発逆転への過剰な期待

他人の成功を見るほど、こう思ってしまいます。

「自分も何かを掴めば、一気に変われるのでは」
「もっと効率のいい方法があるはずだ」

  • 投資ノウハウ
  • 転職ハック
  • 人生を変えるメソッド

その結果、こうしたものを追いかけ続け、今の自分で着実に進む道を軽視してしまう。

しかし現実には、人生が安定して好転している人ほど、一発逆転ではなく、地味な積み上げをしています。


③ 「本当に望んでいるもの」が分からなくなる

選択肢が多すぎると、人は「自分の声」より「世間の評価」を基準にし始めます。

  • 収入はあればあるだけいい
  • 休みは多ければ多いほどいい
  • 仕事は楽であるべき

これらは一見正しそうですが、すべての人に当てはまる真理ではありません。

忙しくても充実する人もいれば、高収入より安心感を重視する人もいます。

それにも関わらず、他人の基準を見すぎると自分の基準が分からなくなり、自分自身の望みが見えなくなります。

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本当の問題は「選択肢」ではなく「比較」

重要なのは、選択肢があること自体が悪いわけではない、という点です。

問題は、他人の人生を自分の人生の物差しにしてしまうことです。

比較が始まった瞬間、人生は「自分のもの」ではなくなります。

どれだけ良い選択をしても、常に誰か上位互換が見えてしまう。

これでは、満足できるはずがありません。


自分の人生を歩む、ということ

「自分の人生を歩む」とは、選択肢を遮断することではありません。

  • 他人の成功を知りつつも
  • それを“参考情報”として扱い
  • 自分の価値基準で選ぶ

このような姿勢を持つことです。

大切なのは、次の問いです。

  • 今の自分の能力・性格・体力で
  • 無理なく積み上げられる道はどこか
  • その先にある人生は、自分にとって十分か

この問いに向き合うことが、見えすぎる選択肢のノイズから抜け出す唯一の方法です。


「今のまま」でも辿り着ける場所を、軽視しない

派手な成功ではないかもしれない。
SNSで称賛される人生ではないかもしれない。

  • 心身を壊さず
  • 大切な人との関係を保ち
  • 自分なりの納得感を持って生きる

それでも、これは決して低いゴールではありません。

むしろ、多くの人が辿り着けない場所です。

今の自分に満たされていないなら、一度「自分自身の軸を持ち納得感と共に生きること」、それを心がけてみてください。


見えすぎる時代だからこそ、視線を内側に戻す

他の選択肢が見えすぎる時代は、以下のような構造を持っています。

  • 迷いが増え
  • 落ち込みやすくなり
  • 決断が重くなる

だからこそ必要なのは、自分にできることから、少しづつでもいいので丁寧な内省と行動を始めることです。

  • 他人の人生を見る時間を減らし
  • 自分の現実と向き合い
  • 今の自分で積み上げられる価値を再評価すること

人生は、比較のゲームではなく、最適解を探す競争でもありません。

自分の足で納得した道を進み続けることです。

それが、選択肢が溢れる時代において、最も難しく、最も価値のある生き方です。

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経営コンサルタント
外資系コンサルティングファームで経営コンサルタントとして働く30代。 これから「コンサルタント」というキャリアそして人生を目指す学生、社会人に向けコンサルタントという世界で生き抜くための考え方やおすすめの書籍情報を執筆中。
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