【非エンジニア・文系必見】IPAの基本情報技術者試験に合格するメリットと難易度

1. はじめに
「ITスキルを身につけたいけれど、何から始めればいいかわからない…」「文系出身でITに苦手意識があるけれど、業務に活かせる知識を習得したい」と考える社会人は多いのではないでしょうか?
近年、ITの知識はエンジニアだけでなく、あらゆるビジネスパーソンに求められるようになっています。しかし、独学でITの知識を身につけるのは簡単ではなく、どこから手をつけるべきか悩んでしまう人も少なくありません。
そんな方におすすめなのが、IPA(情報処理推進機構)が主催する「基本情報技術者試験(FE)」です。
ITの基礎を学ぶのに最適な国家資格であり、エンジニアはもちろん、ITを活用するビジネスパーソンにとっても非常に有益です。
本記事では、非エンジニアや文系社会人が基本情報技術者試験を取得するメリット、試験の難易度、効果的な勉強法、そして取得後のキャリアパスまで詳しく解説します。
2. 基本情報技術者試験とは?
(1) IPAの情報処理技術者試験とは
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、日本国内で情報処理技術者のスキルを認定する国家資格を提供する機関です。基本情報技術者試験(FE)は、その中でもITの基礎知識を問う試験であり、初心者向けの登竜門的な資格とされています。
(2) 試験の概要
基本情報技術者試験は、年2回(4月と10月)に実施されていましたが、令和5年度から年間を通じてCBT(Computer Based Testing)方式で実施されていますを
試験は大きく分けて科目A(旧午前試験)と科目B(午後試験)の2部構成になっています。
科目A(旧午前試験)概要
・試験時間(90分)
• 問題形式(60問・多肢選択式)
• ITの基礎知識を問う問題(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティなど)
• 広範な知識が求められる
科目B(旧午後試験)概要
・試験時間(100分)
・問題形式(全20問・プログラミングを含む)
• アルゴリズムやプログラミングの基礎を問う問題
• システム設計やプロジェクト管理の実践的な知識を問う問題
3. 基本情報技術者試験に合格するメリット
(1) ITの基礎知識が身につく
基本情報技術者試験を勉強することで、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベース、セキュリティ、アルゴリズムなど、ITの基礎を幅広く学ぶことができます。
ITに苦手意識がある文系の人でも、体系的に学ぶことで知識が定着しやすくなります。
(2) 転職・キャリアアップに有利
基本情報技術者試験はIT業界への第一歩として非常に有効な資格です。また、ITエンジニア以外の職種(営業・企画・マーケティング・コンサルタントなど)でも、ITの基礎知識を持っていることが評価されます。
特に、近年のデジタル化の進展により、ITの知識を持つビジネスパーソンの需要は増加しており、転職市場でも有利に働くことが期待できます。
(3) ITリテラシーが向上し、業務に活かせる
ITの基本知識を身につけることで、業務の効率化やデジタルツールの活用がしやすくなります。
たとえば、データ分析、DX(デジタルトランスフォーメーション)、システム導入の際に、ITの知識があることでスムーズに対応できるようになります。
4. 試験の難易度と合格率
(1) 合格率と難易度
基本情報技術者試験の合格率は、2022年CBT変更前の約30%と比較し、現在40%-50%程度とペーパー試験の頃と比較して大幅に向上しています。
しっかり対策すれば合格できるレベルですが、広範囲の知識が問われるため、計画的な学習が必要です。
(2) 勉強時間の目安
文系・非エンジニアの人が合格するためには、100〜200時間の勉強時間が必要とされています。
5. 効果的な勉強方法
(1) 参考書と問題集を活用する
おすすめの教材は以下の通りです。
「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」(技術評論社)
豊富なイラストと初学者にも分かりやすい説明で受験者に人気の参考書です。
基本情報技術者試験だけでなく、将来的なIT資格の基礎となる知識や内容も豊富な点が特徴です。
「基本情報技術者 試験対策テキスト」(TAC出版)
「過去問道場」(Webサイトで無料学習可能)
(2) 過去問を繰り返し解く
基本情報技術者試験は、過去問の類似問題が頻出するため、過去5年分の試験を繰り返し解くことが非常に有効です。
(3) プログラミング対策
プログラミングに不慣れな場合は、PythonやJavaの基礎を学んでおくと、午後試験の対策になります。
6. 基本情報技術者試験合格後のキャリアパス
(1) IT資格のステップアップ
基本情報技術者試験に合格した後は、以下の資格に挑戦すると、さらにキャリアアップにつながります。
応用情報技術者試験(AP)
AWS認定資格(クラウド関連のスキル証明)
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
(2) キャリアの選択肢の広がり
基本情報技術者試験を取得することで、以下のようなキャリアの可能性が広がります。
IT業界への転職
DX推進担当としての活躍
ITスキルを持つ営業・マーケターとしてのキャリアアップ
7. まとめ
基本情報技術者試験は、非エンジニアや文系のビジネスパーソンにとっても大きなメリットのある資格です。
ITリテラシーを高め、キャリアアップにつなげたいと考えている方は、ぜひ挑戦してみてください。
きっと、仕事の幅とキャリアパスを広げるきっかけになることと思います。
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